"Tokyo2020 Project" 地方からの首都圏中学受験

某大学教授による、2020年2月に本番を迎えた娘の中学受験体験記です。地方から、1年で東京の私立中学受験を突破できるのか?そもそも、中学受験をすることにどんな意味があるのか?この一年の経験を振り返りながら考えます。

イントロダクションー何のために中学受験をするのか?

2020年2月、小6の娘の私立中学受験が終わりました。急に受験を思い立ってから1年あまり。怒涛の時間があっという間に過ぎて行きました。

私自身、一応中学受験の経験があります。

「一応」と言ったのは、あまり真剣に受験勉強をしたわけではなかったからです。補習塾に通っていたのですが、その延長で受験することになりました。特に対策もせずに2校を受験しいずれも不合格。結局、公立中学に行きました。

その後、行きたかった高校、行きたかった大学に進むことができたので、必ずしも私立中学へ行く必要があるとは考えていませんでした。

でも、実際に自分の子どもを通して中学受験を経験してみると、そこには全く知らない世界が広がっていました。

確かに勉強は大変です。大人でも難しい内容と大量の学習を、毎日何時間も机に向かってこなしていかないといけない。

それを「教育虐待」と呼ぶ人もいます。でも、私には若い時期に大切なことを学んでいる、かけがえのない時間のように思えました。

もちろん、無理やりではうまくいかないし、心に傷を残してしまうかもしれない。そもそも受験をするかどうか…その見極めは重要ですし、その判断が簡単ではないこともある。

でも、様々な条件が揃うならば、中学受験チャレンジは子どもが大きく成長するために有効な仕組みの一つではないか、と思います。

このブログでは、この1年の中学受験勉強ー名付けて"Tokyo2020 Project"ーの経験とそこで得た気づきを振り返りながら、「何のために中学受験をするのか?」、その意味について考えてみたいと思います。